理系大学生が文系より忙しい原因4選【理系大学院生が解説】

高校生・浪人生向け
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こんにちは。化学系大学院生のやま(プロフィール)です。

僕は国立大学の化学科で4年間を過し、大学院に進学して現在は研究室で研究活動を行っています。

 

そんな僕が今回は【理系大学生が文系よりも忙しい原因4選】というテーマでお話します。

 

理系大学生を実際に経験したからこそ、理系大学生がどんなことに時間が奪われるのか知っています。

 

「理系は忙しいの?」
「理系は遊べないの?」
「理系は勉強ばっかり?」
「理系の人はなにに時間が奪われているの?」

 

そんな質問に答えていきます。

この中で1つでも気になった人は、この記事から理系大学生の”生の声”を聞いてみてください。

 

この記事の内容

・なぜ理系が文系より忙しいのかわかる
・理系の人がなぜ自由時間が少ないのかわかる
・理系の人がどんなことに時間を取られているのかわかる

 

・理系でも自由な時間を確保する方法
・理系でもバイトできるようにする方法

は後日別の記事でご紹介します。

 

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理系が文系より忙しい4つの理由

理系が忙しいと言われる理由は4つあります。

勉学習内容の理解に時間がかかるから
時間割の中に「実験」があるから
実験レポートが重いから
4年生では研究室に入るから

それぞれ詳しく説明します。

 

理系が忙しい理由① 学習内容の理解に時間がかかる

理系に進むと、特に大学1年生は「わからないこと」だらけです。

「理解しよう」としても「理解できない」ことがたくさん出てきます。

 

教科書は日本語で書かれているはずなのに、理解不能。

もはや日本語が日本語に見えません

 

なにか1つ理解しようとするだけでもたくさん時間がかかります。

 

「そう言われても実感がわかないよ」という人、きっと上で言ったようなことは高校で体験したことあると思います。

 

例えば数学。

めちゃめちゃ勉強時間割いたのにちょっとした進まなかった、理解できなかった。

そんな経験ないですか?

 

理系大学生になると、特に大学3年生になるまではそんな毎日が続きます。

 

わかると楽しいけど、それまでが長いです

わかるまでにはたくさんの時間がかかります

 

そして大変だと思う点は、理系は勉強にかけた時間が成績に比例するとは限らない点です。

理系は勉強時間と成果が必ずしも比例しません。

 

テストの合格点をとろうと思っても、想像以上に勉強時間か必要になったりします。

 

高校でも理系科目は文系科目よりテスト対策に多くの時間が必要だったんじゃないかなと思いますが、 これは大学でも同じです。

 

理系大学生は、当然理系科目をメインで学びます。

 

理系大学生が忙しくなってしまう原因の1つ、それは、「学習内容の理解に時間がかかるから」といえます。

 

理系が忙しい理由② 時間割の中に「実験」があるから

文系の大学生も理系の大学生も、卒業するのに必要な授業数(単位数)は同じです。

つまり、時間割的には、理系も文系も卒業するのに必要な”コマ数”に違いはありません。

 

でも、理系は文系と違って「実験」のコマが必修で入ってきます。この実験が大変なんです。

 

普通の授業(講義)は「講義終了の時間」になれば講義は終了することがほとんどです。

でも、「実験」は「実験終了の時間」になっても実験が終わるまで実験は終了しません

 

例えば、実験の時間が3限~4限(例えば13時~16時)と決まっていたとしても、実験が4限終了の時間に終わるとは限りません。

というか、たいていこの時間はオーバーします。時には18時までのびたりすることがあります。

 

それに対して、文系科目は終わりの時間が延長される「実験」のような講義はほとんどありません。

「終わりの時間」にちゃんと講義や授業は終了します。

 

だから、理系と文系は卒業するのに必要な単位数は同じでも、「実験」がある理系は大学に拘束される時間が長く、自由時間が削られ、文系より忙しくなってしまいます

 

理系が忙しい理由③ 理系は「実験レポート」が重い

理系の大学生が文系の大学生と大きく違うのは、「実験レポート」の提出があること。

 

「実験」は「実験レポート」を出してはじめて完結します。

「実験」をしても「実験レポート」を出さなければ単位は出ません(=授業を受けなかったのと同じ)

 

そしてこの「実験レポート」は他の講義の課題よりも数倍〜数十倍大変です。

 

実験レポートをつくるには…

・実験の意義や背景を序論として書く
・序論を書くための論文や資料を図書館などで探す
・実際に行った操作を1つ1つ手順として書く
・どんな結果が得られたかデータやグラフとともに記す
・そのためのデータやグラフをExcelなどでまとめる
・なぜそのような結果が得られたのか論理的に考察する
・根拠を明確にするために論文や資料を図書館で探す
・理解を深めながら考察して論理的矛盾がないようにまとめる
・結論を書く

これだけのことをしないといけません。

これ、1本書くのにどれだけ時間がかかるでしょうか。

 

僕が学部生のときの実験レポートは、字数にして少なくても約2500字、多いと10000字弱書いたりしてました。

僕のまわりの友達もこれくらいの量を書いてました。(これだけ書いて、評価は80〜85点レベル)

 

とてもじゃないけど1日、2日じゃ書けません。

そして、実験はたいてい毎週あります。

 

ということは、、、

実験する⇨実験レポートを書く⇨レポートを書き終えてもまた実験⇨…

の繰り返し。

基本的には実験レポートは毎週作る必要があります。

 

もちろん、この実験レポートは講義時間外に作成します。

講義の中で「レポートを書く時間」は与えられないので…。

空きコマや1日の講義終了後に、自主的にレポート作成をしないといけません。

 

自分の時間を削って「実験レポート」を完成させないといけないから、理系大学生は忙しいし大変なわけです。

 

理系が忙しい理由④ 理系は研究室に入るから

文系も理系も卒業に必要な講義(単位)は大学1年~大学3年生の間にだいたい取り終える人が多いです。

そう、大学4年生は講義がほとんどありません!

 

この4年生の時期、大学生は何をしてるのでしょうか?

 

文系はゼミに入っていることが多いです。

そしてこのゼミ、多くの場合は週に1、2回出席すればOK。

それ以外の時間は自分の好きなように過ごせます。

ゼミに必要な勉強をしてもいいし、趣味をしてもいい。自由度が高いです。

 

一方で、理系は研究室に入る人が多いです。

そしてこの研究室、研究室にもよりますが、基本的に月~金曜日は毎日行く必要があります。

もちろん研究室に入らなくても卒業できる制度のある大学はあるかもしれません。

でも、

「せっかくここまで理系として頑張ってきたのだから」

「研究室でしかできないことをしたい」

と言って、研究室に入る人は多いです。

 

大学によっても研究室によっても異なりますが、大学4年生のとき、僕は朝10時~夜18時まで平日は毎日研究室にいました。

これは少ないほうで、朝9時~夜9時まで研究室にいる友達もいました。

 

4年生の夏頃になると、文系の友達は、「卒論の進捗も良いから」と、卒業までの間バイトやら旅行やらとても充実した毎日を送っていました。

 

一方で、理系の僕は卒業するぎりぎりまで毎日研究室

こうしたところにも、理系と文系の「遊べる」「遊べない」、「忙しい」「忙しくない」という差がでてきます。

 

まとめ

今回は理系大学生が忙しい4つの理由を紹介しました。

逆をいえば、理系であっても、今回紹介した4つの理由が当てはまらないのなら、そこまで忙しくはならないかもしれません。

今高校生の人は、進路選択の参考にしてみてください。

今理系大学生の人は、自分がどこに時間を割いてしまっているのか、その原因を明確にし、自由な時間を確保するのに役立ててほしいと思います。

 

また、後日別の記事もアップするのでお楽しみに

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