「過去問なんかなくても授業をまじめに受けていれば良い評価がもらえる」
「過去問を見て良い評価を得るのはずるいことだ」
「過去問で試験対策する人の意味がわからない」
僕は大学に入って、前期試験を受けるまでそう思っていました。
「過去問を見て良い点数をとるということはしたくない。」
「普段の授業から日頃の学習までちゃんと取り組んでテストに挑むべきだ。」
「過去問対策しなくても大丈夫なくらいでないとだめだ。」
でも、その考えはすぐに捨てることになるのでした
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はじめに
日々の努力を惜しまず、授業の復習、予習を繰り返せる人は素晴らしいです。
僕も、大学に入学した当初は「毎日勉強頑張るぞ」と意気込みがありました。「浪人もしたし現役のみんなには負けられない」そう思っていました。
でも、実際は難しかった。
毎日の授業を復習することの大変さ
たくさんの壁が立ちはだかりました。
予想以上の授業のコマ数。片道2時間という通学時間。毎週出される化学実験のレポート課題の作成だけでも多くの時間がとられ、慣れない生活に体は予想以上に疲れていました。
そして、「せっかく時間のある大学生なんだから、勉強以外のことにも時間を使いたい」とも思っていました。
あなたも心のどこかでそう思っていませんか?
だから、僕はあまり勉強時間を確保せず、別のことをしてしまったりしていました。「浪人もしたし現役のみんなには負けられない」と思いつつも、「毎日勉強を頑張る」ということがなかなかできなかったのです。
じゃあ勉強をあきらめるのか?
そうはいっても、良い成績は取りたいし、みんなからは「すごい」とも思われたいし、大学で勉強しているからにはそれなりの知識・技術は身につけたいと思っていました。
事件
そんな葛藤の中、挑んだ大学1年生の前期試験。大学での初めての試験。
僕は「それなりに毎日勉強」していたつもりなので、「Aくらいはとれるだろう、Aくらいはとりたい」と思っていました。
でも、結果は「B」「B」「C」「A」「B」…と軒並み「B」。しかも「C」もある…
その一方で、普段からサークルにバイトに友達との遊びで充実してそうな友達のAくんは、なんとほとんど「S」の最高評価をもらっていました。そんな彼は、過去問を使って試験対策していたのです。
「なんだ過去問使ったのか」僕はそう思いました。それでも、周りの評価は「Aくんは頭が良いよね」「さすがだね」。
ここで、「自分はもったいないことをしている」と感じました。「自分の能力がうまく使えていない」と思ったのです。
より効率良く効果的に大学生活を送るためにはどうしたらよいか。そこでたどりつく答えが「試験対策に過去問は使うべき」という考えです。
大学のテストの役割
2つの役割があります。
1つは、「成績」をつけるため
もう1つは、「自分のレベルを高める」ため
・「成績」
「単位を落としませんように」「良い評価がとれますように」多くの大学生が口にします。僕もその一人でした。なぜそう思うのでしょうか。理由は、「悪い成績をとれば(単位を落とせば)来年同じ講義を受けなきゃいけないし、いい成績であればあるほどいいことがあるから」です。
いいことってなんでしょう?例えば友達に「すごい」と言われる。例えば「奨学金が減免される」かもしれない。たとえば研究室配属のとき自分が希望する研究室に入りやすくなるかもしれない。それだけでなく、いい成績がとれたら純粋に「嬉しい」ですし、その分野に興味が湧いて「もっと勉強してみよう」と自分の可能性が広がるかもしれません。
どちらにせよ、テストというのは、「ある程度以上の点をとらなければならない」という「ノルマ」です。「ノルマ」は「素早く楽に」達成したいですよね。それができれば、自分の自由な時間も確保できますし、気持ち的に楽です。ではどうすれば「素早く楽に」「ノルマ」を達成できるのか。そこで役立つのが「過去問」なのです。
・「自分のレベルを高める」
「いや、過去問なんか使ったら自分のレベルが上がらないだろ!」
確かに、過去問が「テストに合格するというノルマを素早く楽に達成するためのツール」だけでしかないのなら、自分のレベルは上がりません。
でも、過去問を正しく使えば、過去問を使わなかったときより自分のレベルがめちゃ上がります。
なぜなら、テストでいい点数を取りやすくなるだけではなく、その分野における重要事項も把握できるし、身につけるべき内容を無駄なく学習できるようになるからです。
さらに、テストに合格できそうだという自信も生まれ、精神衛生上◎。そうでなくても、テストの全体像がわかるようになるので、「あとここを勉強する必要がある」「ここを優先的に勉強しよう」と、計画を立てやすく、「ぜったいむりだ」という不安に襲われにくくなり、すぐに諦めるということがなくなります。
もちろん、万全にテスト対策ができれば、安心して残りの時間を好きなことに使うこともできるし、安心してもっと進んだ勉強をすることもできます。
テストでいい点数が実際に取れれば、「嬉しい」し、よりやる気もわきます。さっきも言いましたが、もっと勉強したくなるかもしれないし、周りも評価してくれます。こうなると、あなたの周りに「学習意欲の高い友達」が集まります。これは大きなメリットです。
「学習意欲の高い友達」はあなたがもたないなにかしらの「能力」をもっています。友達は無意識にもそれをシェアしてくれます。これにより、あなたはその友達の「能力」に触れて新たな発見をしたり、新たな気づきがあったりと、前よりレベルアップすることができるのです。
過去問対策しないことのデメリット
・周りから正当に評価されにくい
・能力的に取れるはずの成績が思うように取れない
・成績がよくないので自己評価が低くなる
・モチベーションが上がらない(勉強意欲が失われる可能性)
・GPAを使って研究室配属が決まる場合行きたい研究室に行けない可能性(不利になる)
・正しい勉強ができているか不安になる
過去問を使うことのメリット
・「素早く楽に」「ノルマ」を達成できる
・テストでいい点数を取りやすくなる
・その分野における重要事項を把握できる
・身につけるべき内容を無駄なく学習できる
・テストに合格できそうだという自信も生まれ精神衛生上◎
・テストの全体像がわかるようになる
・パニックになりにくい
・万全にテスト対策ができれば安心して残りの時間を好きなことに使える
結果として良い点が取れれば
・奨学金が減免されるかも
・研究室配属のとき自分が希望する研究室に入りやすい
・純粋に嬉しい
・その分野に興味が湧き「もっと勉強してみよう」と自分の可能性が広がる
・周りに学習意欲の高い友達が集まりその友達と触れあう事で自分もさらにレベルアップできる
過去問を使う人は使わない人に比べて勉強効率が高い
次の表をみながら勉強のやりかたについて考えてみましょう
ABCD…が分野、例えば日本史で言えば「縄文時代」「弥生時代」…みたいな範囲のことだと思ってください。
理解度はどれくらいその分野について詳しいか、です。
過去問を使わない人
過去問を使わない人の勉強方法は大きくわけて3パターン
1つは、毎日学習を積み重ね、広く深く勉強した人
素晴らしいですね。どんなテストが出ても高得点でしょう。でも、こんな勉強方法はなかなか難しいものです。(できるにこしたことはないです)
大学の学習は範囲が広いうえに1つ1つの理解に時間がかかる(1問でも根本から理解しようとするとそれを説明するだけでも時間がかかる)のでこのパターンでの学習は注意が必要です。
広く浅く勉強した人
どんなテスト範囲であっても、なんとなく簡単な問題は答えることができます。でも、「見たことある!」のに「解けない」ものも多く、あまり点もとれず気持ちもすっきりしません。
狭く深く勉強した人
完璧主義者に多いかもしれません。もしくは、「しっかり積み重ね勉強しよう」と思っていたのに、復習が授業ペースに追いつけず、時間切れになってしまうパターンです。
ある分野の問題はよく解答できても、その他の分野が出てしまっては手がつけられません。
過去問を使った人
どの範囲がよく出るのか把握できているので、それに合わせて勉強できます。
テストまで時間があるなら、さらに勉強を進めることで知識を補強していきます。
こうすることで、テストで合格することはもちろん、自分の学習レベルも効率的に高めることができます。
過去問と傾向が変わったり、過去問がない場合はどうするの?
「落とそう」と思う先生は少ないはずです。(先生の採点の手間が増えるだけですから。)
過去問がない場合は、日頃の演習問題、練習問題、授業で取り扱った問題が過去問だと思うとよいです。
それでも過去問を使うのはずるい気がするという人へ
もちろん、過去問を見てそこだけ勉強するというのはよくないですよね。でも、過去問をベースにした積極的な学習は、上で書いたようなメリットだらけです。
また、テストで同じ問題がでるということは、(新規の問題作成がめんどうなのかもしれませんが)、重要な部分を最低限理解して欲しいという先生の願いが込められているかもしれません。
もしくは、あえて同じ問題を出し、本当に理解しているか試している(採点レベルを上げている)可能性もあります。損しないためにも、過去問に手を付けることをおすすめします。
過去問はどう使うか?
おすすめの活用方法です。
まず、過去数年分の過去問研究(どの分野の問題が出るのか、記述か1問1答か、どんな質問か)を確認します。
次にどんな問題が出るのか、紙にまとめます。
そして、問題をとくのに必要な知識を教科書・ノートで復習(A4にまとめながら復習するといい)
まとめるポイントは「テスト解答に必要な知識」を中心に!
時間があれば、その知識に関連した内容も確認します
そして最後に過去問が解けるようになったかチェックします
過去問はどうやって入手する?
サークルの先輩、同じ学科の先輩、友達に聞くのが手っ取り早いです。
また、「過去問はグループラインにあげてみんなで共有する」という仕組みをつくるのもいいですね。
まとめ
はじめは「過去問を使うのはよくない」と思っていましたが、その考えこそ自分の大学生活を「もったいないものにしている」ことに気づきました。もちろん勉強のやり方は人それぞれですが、もし仮に大学1年の自分が目の前にいたら、「過去問を使え」と言います。ぜひあなたも安心して過去問を使ってみませんか?
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